F1ヨーロッパGPで、フェラーリはバクーの長いストレートに合わせて、前後ウイングのダウンフォースを削ってきた。

フェラーリのフロントウイング

 フェラーリは第4戦ロシアGPでアッパーフラップが3枚仕様のものを投入し、その後、モナコとカナダでも同様の仕様を使い続けてきた(上写真・奥のもの)。

 アゼルバイジャンに持ち込まれたフロントウイングは、約2kmのロングストレートを見据えて、アッパーフラップが3枚から2枚に戻り、空気抵抗が減らされた。ただしシーズン序盤の2枚仕様と比べると、最も後方のフラップは前後長が半分ほどになっている。フロントウイングで発生するダウンフォースを減らして、同様に軽くしたリヤエンドのダウンフォースとバランスさせるためだろう。

 リヤウイングは全体の迎角が浅くなり、そのぶんメインプレーンと翼弦の短くなったフラップの取りつけ位置を上げている。エンドプレートも変更され、ドラッグ軽減のためのルーバーはウイング上面側が2本のみとなり、下面側にはスロットが設けられていない。

 再びフロントウイングに目を向けると、メインフラップ上に立てられたフィンと翼端板に装着されたカナードが変わっている。3枚仕様のフロントウイングの一番ノーズ側のフィンには小さな切り欠きがついているが、2枚仕様(上写真・手前のもの)には見当たらない。ダウンフォースを得るために切り欠きによって渦流を発生させていたが、空気抵抗軽減のために除去したのではないか。

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