「後続のドライバーには戦略が異なる者もいて、ルイスはすべてを把握していたわけではないと思う。彼はレースの状況は順調だと判断して、少しペースを緩めた。タイヤをいたわらなければという意識が強くあったと、本人も言っている」
ハミルトンも、ロズベルグのペースを下げさせるという意図はなかったと言う。
「スティント前半でもっとプッシュしていたら、おそらく望ましい形であのスティントを終えることはできなかった。エンジンの使いかたも含めて、必要に応じたマネージメントをしていた」
「ニコを抑えるつもりはなかった。もし彼が本当に僕にチャレンジするつもりなら、もっとギャップを詰めてきただろうし、そうするだけの速さはあったはずだ。だが、無線で連絡を受けたあと、僕はペースを取り戻し、そのまま走り続けることができた」
ロズベルグは、ハミルトンは確かに「慎重すぎる」ドライブをしていたが、昨年の中国GPのときほどではなかったと語っている。
「僕は前方の状況だけに集中していた。彼のペースが落ちたのは、むしろありがたいことだったよ。できる限りプレッシャーをかけ続けて、ミスを誘うことを考えていたからね。そのためにできることはすべて試したけど、結局抜くことはできなかった」
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