(6)フェラーリのバージボード
バージボード下部の形状は、昨年のフェラーリが採用し今季のSF71Hにも継続されたものと同コンセプトである。トロロッソに限らず、メルセデスW09など今や大部分のマシンに見られる空力パーツである。
トロロッソのバージボード自体の形状はさほど複雑なものではないが、レッドブルのような水平ミニウイングは今季になって初めて登場した。
「空力パーツは今後どんどん、アップデートされていく。シーズン中盤には、まったく違う外観になってるはずだ」とジェームズ・キーは言及している。
(7)キーのマシン作りに期待
昨年、メルセデスとともに細身のノーズの孤塁を守っていたトロロッソだが、今季は多くのチームの採用する『突起ノーズ』となった。一方サイドポッドは、他のマシンほどのスリム化はされていない。
冬のテストでのトロロッソはホンダが抜群の信頼性を発揮したこともあって、トップチームと伍する周回数を走破した。STR13の空力開発が、かつてレッドブルが使用していた風洞を使ってイギリスで行われているのは周知の事実。ジェームズ・キーの手堅い中にも独創性をちりばめたマシン作りは、はたしてトロロッソ・ホンダを大きく飛躍させられるだろうか。