──2018年にホンダと手を組むことは、トロロッソ側から見てどのような魅力があったのでしょうか?

「おそらく2014年からだと思うが、私はずっとホンダとコンタクトを取ってきている。ホンダのことを信頼しているし、ホンダは成功すると信じているので、常にホンダと仕事をしたいと考えていた。私としてはこの数年間、ホンダが苦労してきた理由は明白だと思っている。まず、ホンダがF1から5年か、もしくはそれ以上の期間にわたって離れていたことを忘れてはならない。F1はモータースポーツの頂点だ。スピードだけでなく最高のドライバー、最高のエンジン、さらには完璧なる開発プロセスという部分も関係してくる。もしこうした体制や、そうした仕事のやり方から離れていたとしたら、復帰は非常に難しくなる」

「さらに、復活を困難なものにしたふたつ目の理由がパワーユニットのレギュレーションだ。新しいパワーユニット規則はとても複雑だ。以前はただのエンジンだったが、今ではエンジンがあり、MGU-Hがあり、MGU-Kがあって、そういったものがバッテリーを消耗させる。そうしたすべての要素は異なる使い方をすることができる。それぞれをエンジンのように使うことができるので、それが事態をより複雑化しているのだ」

「ホンダは新レギュレーションの制定に関わっていなかったので、その部分でも不利だった。新レギュレーションの制定に関わってきたメルセデス、フェラーリ、ルノーらは、そこですでに大きなアドバンテージを得ている。彼らはレギュレーションについての話し合いの席につき、介入し、議論を行ってきた。つまり彼らはさまざまな課題や挑戦を、すでに理解していたということになる。私が知る限りではホンダはこの件にはあまり関わってこなかったと思う。想像ができるかい? 彼らがF1から離れている間に新しいレギュレーションが制定されたんだ。成功を収めるには、あまりにも難しいプロセスだ」

「だから彼らは苦労しているのだが、F1では時間を買うことはできない。ホンダにはまず、時間がなかった。1基目のエンジンを持ち込み、変更が必要であることに気がついた。それからアップデートを持ち込んで何度か変更を加え、哲学も変えている。彼らのやってきたことは正しいものの、問題は、F1での週末は1秒たりとも気を抜けない戦いだというところにある。挑戦があり、レースがあり、適切な解決策を見出さなければならない。しかしこの複雑なパワーユニットでは、そんなことはまず不可能だ。それでも、ホンダは正しい道筋をたどっていて、近い将来、大きな成功につながるパワーユニットを持ち込むだろうと私は信じている」

第2回につづく

本日のレースクイーン

風間そらかざまそら
2026年 / スーパーGT
スタンレーレースアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年7月号 No.1621

    [特集]WRC 2027
    Gr.A時代の熱狂、ふたたび

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで