ホイールナットの不具合でマシンを止めたフェルナンド・アロンソ

 例えば、昨年ホンダが悩まされたオシレーション(共振)だ。これはホンダのPUの振動も大きく関係しているが、振動は駆動系のすべてのパーツから発生する。

 ギヤボックス、ドライブシャフト、タイヤも含めた振動がPUの振動とある一定の周波数で共振したことが原因だったのだが、ホンダのPUを搭載しているのはマクラーレンだけだったため、オシレーションの原因はホンダのPUにあるかのように思われてしまった。

 ところがルノーPUはマクラーレンだけでなく、ルノーもレッドブルも搭載しているが、同じようなトラブルは起きていない。PUとギヤボックスの間に接続させているインプットシャフトの設計に問題があると考えられる。

 またバッテリーの問題はマクラーレンの空力を優先しすぎたために厳しくなった冷却系に問題があると考えられる。そのため、マクラーレンはテスト中にも関わらず、突貫工事でカウルに空気の排出口を設けていた。じつは昨年もマクラーレンはサイドポンツーンの上、コクピット脇に長方形の穴を空けるという突貫工事をテスト中に行なっていた。

 あまり報道されていないが、あるスペイン人ジャーナリストによると、テスト最終日にもトラブルを引き起こしたチームに、アロンソは激怒していたという。もしも、開幕戦でもマクラーレンが再びトラブルに見舞われれば、アロンソの怒りは無線とともに、私たちも耳にすることになるだろう。

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