この助言にリカルドは「2人が言うように、今年はチャンピオンを狙えるポジションにいるから、まずはレースで良い結果を出すことしか考えていない。契約のことはそれから。僕にはまだ時間がある」と感謝の言葉を贈った。

 さて、この3人のうち、ハミルトンとベッテルに共通していることについても、質問が飛んだ。それは今年どちらがタイトルを取っても5回目となり、往年の名王者のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶということだ。

 そのことを尋ねられたハミルトンは、ファンジオが持っている通算5回という、ミハエル・シューマッハーに次ぐ歴代最多王座に関して、次のような考えを示した。

「正直、まったく考えていない。シーズンはまだ始まったばかり。僕が考えていることは、昨年までの自分を超えること。そして、自分が持っている能力を最大限発揮すること。その結果がどうなるのかはわからないよ」

 ハミルトンより先に4度目のタイトルを獲得していたベッテルはこう答えた。
「それについては、僕のほうがちょっとだけ考える時間が長かったから、言わせてもらうけど、比べるのは不可能だと思うんだ。50年代といまでは全く違う。どっちが上でどっちが下ということではなく、その時代その時代でドライバーたちは戦っているんだからね」

 開幕前日ということで、この日はまだ和やかなムードだった3人。しかし、タイトル争いが始まって火花を散らし始めたら、きっと助け舟もアドバイスも贈らなくなるのだろう……。

比較的和やかなチャンピオンふたり

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