リカルドが移籍を決めた場合、後任としてレッドブルのレースシートを獲得したいと願うドライバーの列は長い。カルロス・サインツJr.は現在トロロッソからルノーに貸し出されているが、その最有力候補と目されている。
一方で、レッドブルのジュニアチーム、トロロッソ・ホンダのレースドライバーを務めるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーも、移籍のチャンスをつかみたいと考えているはずだ。ふたりはF1に昇格したばかりでレッドブルで走るには経験不足であるとみられているが、マルコはふたりを高く評価していると語った。
「ブレンドンにスピードがあることは以前からよく分かっていた。我々はずっと彼のサポートを続けてきた」とマルコ。ハートレーはレッドブルのドライバー育成プログラムに属していたが、2010年に傘下から外れた。彼はその後、耐久レースで成功し、昨年のアメリカGPでF1デビューのチャンスを与えられた。
一方、マルコはガスリーについて「ピエールはずいぶんと成熟した人間になった」と述べている。
「2016年に彼はGP2タイトルを獲得したが、何度かミスを犯した。だからF1に参戦する準備が整っていないと、我々は判断したのだ」
「そのため彼をスーパーフォーミュラに送り込んだが、最初のレースは酷いものだった。しかしその後、彼は他人のせいにするのではなく自分自身に集中することを学んだ。要するに彼は成長し、物事に対処できるようになり始めたのだ」