「ロングランが速いのは分かっていたしルノーやマクラーレンとは戦えると思っていたよ。その上で全力を尽くしてチャンスを掴みたいと思っていたんだ。でも4位でフィニッシュできるなんて想像もしていなかったね。もちろん上位で3台のリタイアがあったことは確かだけど、クルマの仕上がりはファンタスティックだったし、実際にペースはすごく良かった」

「とにかくレースは後ろとのギャップ、燃料だったりバッテリーだったり色んなことを考えながらだから精神的に大変だったし冷静でいるのは大変だった。とにかくベストを尽くせるように、目の前のドライビングに集中しようと懸命だったよ」

F1バーレーンGP ピエール・ガスリー

 ガスリーが言うように、結果的に4位を手にしたのは上位勢の自滅あってのことだが、トロロッソ・ホンダが3強に次ぐ『4番手』のポジションを確固たるものとしたことは確かな事実だ。

 バーレーンのコース特性と中高速コーナーを向上させる新セットアップがもたらした躍進だが、中高速コーナーがさらに多い上海ではその真価が問われる。テクニカルディレクターのキーは「新セットアップはまだ熟成の必要があり上海では少し弱い」と苦戦を予想する。中高速コーナーの速さを磨くためには、まだ手薄となっている空力面の開発も必須だ。ダウンフォースを付けるためには、ドラッグと戦うためのパワーも必要だ。

 今、中団グループは5~6チームが1秒以内にひしめくような大混戦であり、0.1秒でポジションがいくつも変動してしまうような状況だ。だからグランプリ週末ごとに勢力図は大きく変動しうる。そんな中で今後トロロッソ・ホンダがどんな活躍を見せてくれるのか、非常に楽しみにさせてくれるバーレーンGPの快走だった。

F1バーレーンGP 4位入賞祝いにトロロッソ・ホンダが記念撮影

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