ただし、トストがホンダのトラブルを見なかったことにしていたわけではなかった。オーストラリアGPのレース後、山本雅史モータースポーツ部長は森山克英ブランド・コミュニケーション本部長とともにトロロッソのホスピタリティハウスを訪れ、トストに謝罪。そこでトストはホンダ側にこんなお願いをしていた。

「トラブルが起きた原因に関しては、しっかりと解析してもらいたい」

 オーストリアGP後も「その後、問題はどようなっている?」と、トストから山本のところへ何度もメールが届いたという。つまり、トストにとっても、開幕戦でのMGU-Hのトラブルは決して小さな問題ではなかった。

 それでも、昨年の終盤にルノーのPUに問題が発生したときのような批判を行うことがなかったのは、ホンダとの関係を大切にしたいというトロロッソだけの考えではなく、レッドブルとの将来を考えているからだと、あるトロロッソのチーム関係者は言う。

「私たちの関係が良ければ、その先にホンダの2チーム目の供給も見えてくる。だから、われわれから関係を悪化させるような言動は極力慎むようにしている」

 優勝争いをしているトップチームのレッドブルが2019年にどのパワーユニットを搭載するのか。その決定はホンダだけでなく、トロロッソにとっても決して無関係なことではない。

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