■マクラーレン・ホンダ:燃料とタイヤをうまく管理したバトン
バトンは12番グリッドから8位入賞を果たし、今回リカルドと並ぶ最高評価9点を得た。
「金曜午後のプラクティスではカーボンの破片が目に入り、病院に行かなければならないというアクシデントがあったが、バトンは今週末、いい仕事をしたといえるだろう」
「本当なら予選をもっとうまくやってQ3に進出できたはずだが、決勝ではすぐにポイント圏内に浮上し、その位置を維持した。終盤、燃料とタイヤのセーブが懸念材料になってくるなか、チームメイトよりもうまく対処した」

チームメイトのアロンソは、13番グリッドからスタートし、12位で入賞圏外でのフィニッシュとなり、6点の評価にとどまった。
「予選でバトンに匹敵するタイムを出せなかったのは、トラフィックのせいだったと認められる。しかし決勝ではチームメイトとほぼ同じ戦略をうまく機能させることができず、終盤は燃料をセーブしなければならずタイヤの状態も悪化したことでポイント圏外に落ちた」
「珍しくターン8でコースオフする場面があり、セルジオ・ペレスにポジションを奪われるという、いつもでは考えられないシーンが見られた」
■ハミルトンは予選でチームメイトに敗れて減点

8点と評価された6人とそれぞれの評価理由は以下のとおり。
ルイス・ハミルトン(2番グリッド・優勝:決勝はよかったがポールを逃したことで減点)、セバスチャン・ベッテル(6番グリッド・決勝5位:予選でチームメイトに敗れたものの決勝では優れた仕事をした)、バルテリ・ボッタス(7番グリッド・決勝9位:予選では本来ならフォース・インディアにもっと大きな差をつけられたはずなので減点、しかし決勝では誤った戦略でよく戦った)、ニコ・ヒュルケンベルグ(8番グリッド・決勝7位:週末を通していいパフォーマンスを発揮し、可能な最大限の結果をつかんだ)、カルロス・サインツJr(15番グリッド・決勝14位:ペナルティ、ピットストップのミスなどの状況を考えると上出来の結果)、パスカル・ウェーレイン(17番グリッド・決勝17位:あと一歩でQ3進出、決勝でもザウバーとルノー1台に勝った)