バーレーンと似たようなストップ&ゴーの特性を持つジル・ビルヌーブ・サーキットだったが、トロロッソのマシンは決して最高の仕上がりというわけではなかった。リヤのスタビリティが不足し、ブレーキングでも立ち上がりでもドライバーたちはやや苦労しながらの走行を強いられていた。

 それでもバックストレートでフォース・インディアやハースをオーバーテイクすることができたのは、やはりスペック2の威力があったからだ。

「このパワーユニットのアップデートが今後一貫してトップ10に入るチャンスをもたらしてくれると思っているよ」とガスリーはこれでマシンパッケージの底上げがなされると笑顔を見せた。

 しかしホンダとしてはまだまだこれで満足するつもりはない。

「HRD さくら(栃木県の研究所)で開発を一歩一歩積み重ねてきて、それが今回サーキットでの一歩につながったということです。でも急にドンとパワーアップするというようなことはありませんから、今回は『ちょっとは進歩は見られたね』という感じではないかと思います。2~3戦いろんなサーキットを走って確実にライバルを超えたなと思ったら、その時はお話しできると思います。でも(ルノーに)追い付いたところで(メルセデスAMGやフェラーリ)との並びの中ではどうってことないですし話になりませんから、まだまだ追い付いていかなければいけません」

 一歩一歩前へ進むトロロッソ・ホンダのシーズンは、まだ3分の1が終わったところに過ぎない。残り3分の2でどこまでいけるのか、次の一歩が楽しみだ。

2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム
2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム

2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム
2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム

2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム
2018年F1第7戦カナダGP イカダレース:トロロッソ・ホンダチーム

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円