一方で、従業員がチーム上層部のリーダーシップに不満を持ち、内紛が起きつつあるという報道もなされている。ブラウンは、レーシングディレクターの座から退任を強いらせるのではないかとのうわさもあるエリック・ブーリエを含め、上層部の体制を少なくとも今季いっぱいは変更するつもりはないと語った。
「レースチームに所属する全員が(最終戦)アブダビ戦にもいると断言できる」とブラウン。
「700~800人から成るレースチームの人事異動を行う予定はない。エリックはチームにとって貴重なメンバーだ。今我々がやらなければならないのは、空力パフォーマンスがなぜ不足しているのか、マシン開発がなぜ進まないのかを突き止めることだ」
フランスGPではアロンソとストフェル・バンドーンの両者が予選Q1で敗退、決勝ではアロンソがトラブルによりリタイア、バンドーンは12位フィニッシュと、マクラーレンはまたもやポイントを獲得できずに終わった。
マクラーレンはフランスGPの日曜、緊急ミーティングを行ったといわれている。チームメンバーは詳細について明かしていないが、バンドーンはベルギーの放送局RTBFに対して次のようにコメントした。
「話の内容については言えないが、チーム全員を励ますような言葉があった」とバンドーン。
「スタッフ全員が出席した。今、僕らは難しい時期にいるけれど、全員が努力している。すぐに状況は好転するだろう」