左リヤのブリスターに苦しみペースが上げられないドライバーが出始め、38周目にはライコネンがリカルドをターン4手前でDRSを使ってパス。ハミルトンも同様にペースが上げられず、ベッテルが39周目のターン3でインに飛び込んでパスする。これで上位は首位フェルスタッペン、2番手ライコネン、3番手ベッテル、これに4番手ハミルトンも離されず付いていく。5番手リカルドはハミルトンの20秒後方で、6番手グロージャンはさらにそこから16秒後方にいる。
首位フェルスタッペンはリヤタイヤをセーブしながら2番手ライコネンよりもやや速いペースで走行し、じわじわと差を広げていく。左リヤのブリスターが酷くペースが上げられないハミルトンは53周目にピットインしてスーパーソフトに交換。リカルドの後方に戻るが、その直後にリカルドはエンジンブローでマシンを止めハミルトンが4番手に上がった。
ハートレーもターン9で突如挙動を乱しコースオフ。ピットに戻ろうとしたがハートレーはドライブシャフト異常を訴えてコース脇にマシンを止めた。
ハミルトンはファステスト連発でプッシュするが前のベッテルとの差は20秒。ベッテルは最後までタイヤを持たせるべくターン9~10でタイヤを労って走っている。
60周目、ハミルトンは諦めてパワーユニットをセーブするためにペースを落とした。しかし63周目にハミルトンはパワーを失い、エンジニアから指示を受けてコース上にストップしリタイアとなってしまった。
62周目にルクレールを抜いて10番手に上がったアロンソは65周目にはガスリーも抜いて8番手に浮上。タイヤがグリップを失ってしまったガスリーはザウバー勢にも抜かれて11番手まで後退してしまった。
フェルスタッペンは最後までタイヤを保たせペースを落とすことなく71周を走り切り、オレンジ色に染まった大観衆の大声援を受けながらトップでチェッカードフラッグを受け優勝。
ライコネンは終盤にプッシュし最終ラップにファステストを記録したものの1.5秒届かず2位。ベッテルが3位、グロージャンがタイヤを保たせて4位でフィニッシュし今季初入賞を果たした。5位マグヌッセン、6位オコン、7位ペレス、8位アロンソ、9位ルクレール、10位エリクソンでガスリーは惜しくも11位フィニッシュとなった。