54周目
RBR「全てコントロールできている?」
VER「あぁ」
55周目
VER「右フロントは大丈夫?」
RBR「あぁ、我々としては問題ない。オールOKだ」
58周目
VER「タイヤはOK?」
RBR「あぁ、問題ないよ」
61周目
RBR「残り10周、オールOK?」
VER「あぁ。彼らのタイヤの状況は僕と較べてどう?」
RBR「彼らのタイヤは良いが我々もタイヤには満足だ」

そして71周を見事に走り切り、フェルスタッペンはトップでチェッカードフラッグを受けた。オレンジ色に染まった観客席は熱狂のるつぼだった。
RBR「やったな、マックス! 教科書みたいな走りだった! オーストリアで優勝だ、最高だ!」
VER「イエス! フー! ハハハ! XXX! レッドブルでレッドブルリンクで勝てて、しかも大勢のオランダのファンのみんなの前で勝てて、最っ高の気分だ!Oh、イエス!」
RBR「我々もようやく“ゲーム”の中に戻ってきたぞ!」
シーズン序盤からアグレッシブ過ぎるドライビングが批判を受け、結果にもなかなか繋がらないレースが続いた。口では我関せずとは言いながらも、担当エンジニアのジャンピエロ・ランビアーズからはレース中も「クリーンにいけ」と何度も無線で釘を刺され、影響がなかったわけがない。
しかし素晴らしいドライビングでようやく結果を手にし、重荷はなくなった。重圧から解き放たれたフェルスタッペンがこれからどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。

