F1第9戦オーストリアGP 優勝したマックス・フェルスタッペン
F1第9戦オーストリアGP 優勝したマックス・フェルスタッペン

RBR「まだHAMと同じペースで走れているよ。我々はHAMと同じペースで安定して走れている」

 しかしリヤタイヤにはブリスターの兆候が見え始めていた。そのためタイヤを保たせるためのマネージメントも必要だった。27周目にはもうこんなやりとりが始まっていた。

VER「少しペースを落とした方が良い?」

RBR「リヤタイヤの表面温度が少し高い。ターン9~10ではペースをコントロールしていけ。後ろとのギャップは4.1秒だ。トラフィックを抜いていく中でもタイヤをしっかりといたわることに集中しろ」

 チームメイトのダニエル・リカルドもブリスターに苦しむドライバーの1人だった。ペースが上がらず、一度は抜いたライコネンに再逆転を許してしまった。38周目、リカルドは堪らず2回目のピットストップに飛び込んだ。

RBR「左リヤのブリスターに苦しんでいるドライバーが多い。ブリスターに気をつけろ。ターン9~10で負荷を掛けないようにしろ」

VER「RAIがRIC(リカルド)をパスした?」

RBR「イエス。RICは左リヤのブリスターに苦しんでピットインした。君は最後まで保たせる必要がある。レース終盤に後続が迫ってくるから、その時のためにグリップを残しておけ」

 40周目を過ぎると、フェルスタッペンもレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーズも慎重になる。優勝できるかどうかはソフトタイヤを最後まで保たせられるかどうかに掛かっていることは明らかだったからだ。

RBR「RAIは1.08.6。HAMもブリスターに苦しんでいるがピットインしていない」

VER「今のところタイヤのマネジージメントは可能だけど、常にチェックはしておいてくれ」

RBR「今はプッシュする必要はない。ペースをキープしていけ。残り25周だ。みんなタイヤをいたわって走っているよ、心配はない?」

VER「OK、僕は良いフィーリングだよ。心配しないで」

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