■タイヤマネージメント戦争が過熱

フリー走行時のみ登場するタイヤ専用カメラ

 今季のF1はこれまで以上に、タイヤをいかに適切に管理するかが、勝敗を分ける要因になっている。そのためフリー走行中のリアルタイムでのタイヤ温度のデータ収集、分析が非常に重視されている。そこから予選とレースでのタイヤ挙動、デグラデーション(性能劣化)の度合いが、かなりの程度導き出せるからである。

 現在のF1では走行中のフロントタイヤの表面温度は、ミラーあるいはフロントウイングに組み込まれた赤外線カメラによって測定されている。一方リヤタイヤは、フロア両端に設置されたセンサーが測定する。

 こぶ状の突起に気付いた人も、少なくないだろう。これらのデータは、リアルタイムでガレージに転送される。

メルセデスはフリー走行時のみ、ミラー下にカメラ用デバイスを装着する

 オーストリアに投入されたメルセデスの新形状のミラーでは、赤外線カメラを組み込むことができない。そのためフリー走行時のみ、ミラー下にカメラ用のデバイスを加えていた。

 一方フェラーリの気流を通す特徴的なミラーも、カメラは搭載できない。そのためエアインテークの上部や横に取り付けている。

フェラーリ2018年型のミラー(上)、2017年型のミラー(中央)、エアインテーク横に装着されたカメラ(下)

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