そこに現れたのが、3年間におよぶパートナーシップの末、マクラーレンから三行半を突きつけられて、姉妹チームのトロロッソと今年からパートナーを組むこととなったホンダだった。レッドブルが2017年からすでにホンダとのパートナーシップを視野に入れていたことは、昨年の日本GP前にレッドブルの関係者が、栃木県にある本田技術研究所 HRDさくらを訪問していたことでもわかる。レッドブルが正式にホンダをパートナーに選ぶと発表したのは、それから8カ月後ことだった。

 発表の中で、ホンダは「ワークス」という言葉を使用しなかったが、供給するチームがレッドブルとその姉妹チームであるトロロッソだけしかないことを考えられば、今回の契約はレッドブル系チームへのワークス体制での供給であることは間違いない。

 ホーナーはこう続ける。
「ホンダとの提携は、われわれにとって初めて自動車メーカーと緊密に連携する機会となった。これにより、われわれは与えられたモノをどう生かすのかという車体づくりではなく、車体をデザインする最初の段階から車体とパワーユニットの融合を考慮することができる」

 レッドブルは夏休み前にホンダから来年用のパワーユニットの寸法を入手。2019年に向けてレッドブル・ホンダはすでにスタートをきっている。

ピエール・ガスリー

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