一方、元F1ドライバーのアレックス・ザナルディは、シンガポールでの敗北で、ベッテルが王座に就く可能性は消滅したも同然であると考えている。
「これはひとつのレースにすぎないが、今シーズンの状態を反映したレースだった」とザナルディはLa Gazzetta dello Sportに語った。
「モンツァの後には、誰もが1度の勝利で事態は収拾するという印象を持った。しかしルイスは完璧で、ほとんど詩的ともいえるパフォーマンスを発揮し、ライバルたちを追い詰めた」
「パワーバランスが変わったことは、セブの表情から分かっただろう」
「数字的なことだけを考えるなら、フェラーリは(勝利を)信じ続けることができる。しかし現実的に考えると、ハミルトンが主導権を握りつつあることは明らかだ」
ベッテルが残り6戦で全勝し、ハミルトンがすべて2位に終わった場合、ベッテルは2ポイント差でタイトルをつかむことができる。ベッテルは、すべてのレースで勝つことを目指し、最後まで戦い抜くと語っている。
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