これまでの状況から分かっていることがいくつかある。マクラーレンは競争力のあるシャシーを作るのに苦戦している。それは彼らが最後にメルセデスエンジンを使用していた期間で証明されている。2013年と2014年は、グリッドで最高のエンジンを使用していたにも関わらず不調だったのだ。

 ホンダとのコンビは酷い結果となったが、大元のマシンがすでに難しいものだったのだ。今年のルノーも苦戦しており、彼らのエンジンはフェラーリとメルセデスに比べて明らかに劣っている。

 だが、ドライバーたちの実力はどうだろうか? 彼らはマクラーレンの復活に向けた適切な人材だろうか? もしくはマクラーレンが得ることができたなかで最高のドライバーということだろうか?

 マーケティングの観点からは、マクラーレンは素晴らしい。フェルナンド・アロンソの人気はかつてないほど高まっているし、チームの宣伝は優れている。しかし、結果はどこへ行ったのだろう? レーシングチームは好結果を出すことなしに、生き延びることができるのだろうか? 常勝街道へ戻ることについてはどうなのか?

 サインツは非常に興味深いドライバーだ。現在F1で4シーズン目を迎えているサインツは、着実にポイントを獲得する、中団チームの強力な一員であるという評価を得ている。トロロッソではともに1年目を迎えていたマックス・フェルスタッペンに明らかに負けていたが、ダニール・クビアトに対しては圧勝していた。

 サインツのベストイヤーは2017年であったが、モチベーションを落として明らかに不調なドライバー相手では、彼がマシンの性能を完全に引き出せているのかを知るのは難しかった。2018年はルノーにおいて彼の価値を測る最高のチャンスになるはずだったが、多くの面で彼はニコ・ヒュルケンベルグを下回っている。

ヒュルケンベルグに比べ成績が劣っているサインツ

 サインツは予選では印象深い走りをしてきたが、レースとなると、2台のルノーマシンの遅い方はたいてい彼であり、彼がヒュルケンベルグに圧勝するだろうと予想していた多くの人々を落胆させている。

 アロンソが引退することから、サインツを選ぶことはもっともな選択かもしれないが、たとえそうだとしても、ストフェル・バンドーンよりもはるかに良い選択だということにはならない。

 セカンドドライバーはノリスになるが、いつも笑顔を絶やさない若いノリスはSNSとPRトークに秀でており、非常にカリスマ性がある。彼は明らかにドライバーとしても高い才能があるが、彼の状況はランス・ストロールとそう違わない。

■スーパースターのような扱いを受けるノリス

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