レース後、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とともにアロンソとドーナツターンを共演したルイス・ハミルトン(メルセデス)は2007年のチームメイトであり、かつては最大のライバルでもあった。F1を離れるアロンソを、いまどのように見ているのだろうか。
「2007年のハンガリーGP(※2)を除けば、僕たちは問題はなかった。ハンガリーGPの予選では、お互いのラップを不必要に潰し合った。あれだって、僕はフェルナンドと個人的な問題を抱えていたわけではない」
「考えることは、 あのときチームが僕たちをどのようにマネージメントして予選アタックをやらせようとしていたのか。あるいは状況をどのように管理したのか。いずれにしても、僕は過去に起きた問題をいつまでも引きずるタイプではない」
(※2)2007年のハンガリーGP予選Q3でアロンソがハミルトンのアタックを妨害したとして、ポールポジションを剥奪の上、5グリッド降格ペナルティが科された。さらにマクラーレンにもペナルティとしてハンガリーGPで獲得したコンストラクターズポイントが無効となっている。
「コース外では僕たちは一緒にゲームをするほど仲が良かったし、いまもそれは変わらない。僕たちは歳を重ねるごとにお互いをより尊敬するようになっていったように思う」
「以前から言ってきたように、僕はずっとフェルナンドのことをドライバーとして尊敬してきたし、2007年に僕がF1にデビューしたとき、彼はタイトルを連覇したチャンピオンだった。そのときの気持ちは今も変わりない」
「フェルナンドがいなくなったら、彼のことを僕が恋しく思うかって? 僕じゃなく、F1が彼を恋しく思うよ」