コクピットから降りたアルボンは、「顔がニヤつくのを抑えられなかった」という。いきなりのスピンという洗礼は受けたものの、それほどF1初走行は楽しい体験だったということだ。すぐあとに行われた囲み取材でも、アルボンはずっとニヤニヤしっ放しだった。

「今日の午前中が特にそうだったけど、実際のF1マシンの凄さに圧倒されてしまったよ。特に高速コーナーでのGの凄さは、シミュレーターでは絶対に味わえないものだった」

「今日の経験は僕の人生の中で、最大、最高のものだったよ」と語るアルボン。タイ人としては、あの伝説的なF1ドライバー、プリンス・ビラに次ぐふたり目となる。GP3時代からその走りをずっと観て来た者として、彼の実力は今のF1で十分に評価されるべきレベルにあると信じている。そして何より、愛すべき人柄の青年でもある。日本のF1ファンにも、これからどんどん注目される存在になってほしいと思っている。

【アレクサンダー・アルボン密着(1)】F1初走行でスピンの”洗礼”。それでも笑みを抑えられなかった理由とは
F1バルセロナテスト2日目 アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)

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