第1回F1バルセロナテスト4日目:ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
第1回F1バルセロナテスト4日目:ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)

 セッションを終えたガスリーは、相変わらずリラックスした様子でにこやかだった。チームから箝口令が敷かれているようで、ぐるりと取り囲んだ取材陣からの質問に対して具体的なことはほとんど語らない。

 フルアタックをしていないもどかしさはあるにせよ、自分たちの燃料搭載量やパワーユニット(PU/エンジン)のモード、タイヤグリップの差を逆算すれば、ラップタイムがどこまで伸びるのかはおおよそ分かっているだけに余裕が感じられる。

「多くのロングランとセットアップ作業を行なって、とても生産的な1日だったよ。自分たちのクルマで何が上手く機能するのかしないのか、それを試して確認する作業に集中しているし、他チームのことは見ていない」

「僕らはテストに専念しているからラップタイムには表われていないけど、マシンの全体的なフィーリングはとても良いよ。これから車体、パワーユニットからどれだけ性能を引き出せるのかを見てみないとね。ペースはまだまだ上げられる」

 この日の午後4時頃からRB15のリヤウイングのセンターピラーには新たなパーツが追加された。排気管の上から左右のディフューザー上へ、かなり太めの支柱を装着してきたのだ。リヤウイングまたはディフューザーの強度に不安を抱えているという説もあるが、いずれにしても2月26日から始まる第2回目のテストまでに対策が施されるはずだ。

 レッドブルの車体にしてもホンダのパワーユニットにしても、大きなトラブルを出すこともなく、一度もコース上に止まらず4日間のテストを終えた。

「シートが少し動いてしまっているんだ。でもそれも来週のテストに向けて新しいのを作れば解決するだろう。今のところ問題というのはそのくらいだね」

■ホンダ製パワーユニットの性能はトロロッソがすでに証明

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