つまり、レッドブル・ホンダはレースシミュレーションを完了しないまま、開幕戦オーストラリアを迎えることとなった。フェラーリはふたりがそれぞれ1回ずつ、マシンパッケージを大幅に変更したメルセデスですら、バルテリ・ボッタスがレースシミュレーションを済ませていたことを考えると、優勝争いをするトップチームとしてはシーズン開幕に向けて、準備不足の感は否めない。

2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15
2019年F1バルセロナテスト1回目 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRB15

 ネガティブな要素としては、1回目のテストから問題となっているフロアの剛性が、アップデートしたフロアを持ち込んだ2回目のテストで耐久性を確認できなかったこと。さらに2回目のテストになって、フェラーリとメルセデスが大幅にタイムを向上させてきたのに対して、そのペースについていけなかったこと。そして、8日間のテストで使用したタイヤがほとんどC3だったことだ。開幕戦のオーストラリアGPで予選タイヤとなるC4は1度も履いていないため、メルボルンがぶっつけ本番となる。

 ポジティブな要素は、ベストタイムで11番手に終わったが、これはガスリーのタイムで、フェルスタッペンは一度もC5タイヤでアタックしていないこと。ガスリーが2回目の初日にC3で記録した1分17秒715のベストタイムから算出すると、1分16秒5は出せるはず。しかも、ガスリーの1分17秒715は1発のタイムではないことを考えると、1分16秒2~3のポテンシャルはあるだろう。

 それでも、フェラーリとメルセデスにはまだ届かない。空力パーツをアップデートしたいところだが、2回目の走行データが少なく、方向性を定めるのも難しい。ここは焦らず、元々マシンに向いていないオーストラリアGPはテストの延長と割り切り、2戦目のバーレーンGPを開幕戦として仕切り直すよう計画を変更したほうがいいのではないか。

全チーム戦力分析(2)に続く

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