その後、フェルスタッペンはメルセデスのハミルトンに迫る。残念ながら、オーバーテイクするまでには至らなかったが、ホンダ製パワーユニット搭載車がレースでメルセデスのハミルトンにプレッシャーをかけたのは、2015年にホンダが復帰して以来、初めてのことだった。28周にもわたって、ハミルトンにプレッシャーをかけ続けたフェルスタッペンはこう語った。

「今日はレース中ずっと速さがあった。それが去年と比べて、実に大きな進歩だ。ほかのトップ2チームと最高速を比べると、本当にうれしい驚きだ。信頼面でもパワーユニットは週末を通じてまったく不具合が出さず、安定して高い性能を発揮してくれた」

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも今回の結果を次のように評価した。

「正直、うれしいです。レースはパワーユニット単体で戦っているわけではないので、この結果はチームやドライバーとの共同作業で得たもの。とはいえ、いままで4年間やってきて、ホンダは一度も表彰台に上がっていなったので、自分たちのパワーユニットを搭載したクルマが表彰台に上がったということは、明らかに一歩前進。特に長い間、開発してきたメンバーにとっては大きな自信となると思う」

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクター
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクター

 開幕戦での表彰台はホンダにとって復帰後、もちろん初だが、もう1チームのパワーユニットを供給しているトロロッソのダニール・クビアトもこの日10位に入賞。じつは15年に復帰以降、ホンダPU搭載車が開幕戦で入賞することも初めてだった。

「今年から2チーム4台体制で臨み、その4台がすべて完走し、そのうち2台がポイントを取り、良いシーズンのスタートが切れた」と田辺TDは語った。

 2週間後のバーレーンGPが楽しみな、開幕戦のホンダPU勢のパフォーマンスだった。

2019年F1開幕戦オーストラリアGP決勝日に激励に駆けつけたホンダの八郷隆弘社長
2019年F1開幕戦オーストラリアGP決勝日に激励に駆けつけたホンダの八郷隆弘社長

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