ハースは、少なくともマグヌッセンのマシンに2つ目の主要アップデートパッケージを導入する予定だ。ホッケンハイムでパッケージを分けるハースの実験は、シルバーストンと比べるとさらにいっそう対照的なものになるだろう。
「マシン上のパーツをいくつか変更した。我々がターゲットにしているのは、ひとつの具体的な領域ではない」とチーム代表のギュンター・シュタイナーは語った。
「概して我々は、より優れていて操作性が良く、速さを発揮するのに役立つようにダウンフォースが強化されたマシンを作っている」
「タイヤの挙動もより良くなるように取り組んでいる。それが今の時点で我々ができる最大の改善点だ。タイヤを適切な温度領域に収めることは、ダウンフォースと大きな関わりがある」
「我々は置かれた状況を改善するために多くの取り組みを行っている。自分たちの立ち位置を理解し、何がうまくいかなかったのかを理解する必要がある。それが我々がやらなければならないことだ」
イギリスGPは、ハースのドライバーたちにとって残念ながら1周目の時点で失敗のレースとなった。グロージャンとマグヌッセンの接触は、最終的に2台のマシンに救いようのないダメージを与え、チームの空力実験も限られてしまい、シュタイナーを激怒させた。
マグヌッセンは、サマーブレイク前のドイツGPとハンガリーGPの連戦において、ハースが多くのポイントを獲得できるチャンスがあることを期待している。
「シーズン前半を好結果で終えることができたらとても素晴らしいだろう」とマグヌッセンは語った。
「だけどもちろん現実的な期待を持って、できるだけ早く高いレベルのパフォーマンスを出せるように努力し、学び、理解するという目標に集中する必要がある」