――メルセデスは、レッドブル・ホンダをタイトル争いのライバルとして認める発言をしています。
山本MD:いやいや(苦笑)。それはまだまだ、僕らから言える状況ではない。パワーユニットの性能は、全然負けていると思っていますし。そこはホンダ陣営もしっかり認識しています。ここでポール取ったからこれからもうまく行くなんてことは思っていません。
まだ負けているという事実を認めて、確実に進化して行く。フェルスタッペン、(ピエール・)ガスリー、(ダニール・)クビアト、(アレクサンダー・)アルボンの4人のドライバーとともに、いっしょに上がって行きたいと思っていますし、そのためにはいっそうの努力が必要です。メルセデスが僕らのライバルとは、まだ思わない方がいい。
――ポールポジション獲得は、優勝とはまた違った勲章ですね。
山本MD:もちろんですよ。レースの世界でのポールポジションは、ある意味本当の速さの証明ですから。だから一番うれしいのは、田辺だと思いますよ。
どんなカテゴリーのレースであれ、そのマシンが一番速いということですからね。技術屋冥利に尽きるんじゃないですか。レースは戦略やいろんな要素が左右しますけど、予選はもっと純粋ですから。今日のポールは、マックス・フェルスタッペンが改めてホンダに力をくれた感じです。

