――今日のレースは、どこまでは安心して見れいられましたか?
山本MD:ハミルトンがいきなり2番手に上がったのは、まずいなと思いましたね。ただミディアムタイヤに替えるまでは、このまま行けるかなという思いはありました。
でもそのあとすぐに、ハミルトンに火が付いてしまいましたからね。ひとりだけ、違う走りをしていました。あの辺りから、「ああ、もしかしたら残り3、4周で、追いつかれるかも」と思っていたので、実際にそうなるまではあっという間でしたね。
もうマックスはタイヤが限界だったし、それでもプッシュしてたわけですけどね。メルセデスの作戦勝ちですけど、でも彼らも一杯一杯だったと思いますよ。
――必死の決断だったということでしょうか。
山本MD:と、思いますよ。無線でハミルトンが、「本当にこれでいいのか」と、訊いていましたしね。そんな風にメルセデスとレッドブルの、トップチームバトルが見られた。F1にとっても、本当にいいことだったと思います。そこにホンダが関わってるのも、最高ですしね(笑)。
――最近の名勝負は、みんなホンダが関わっています。
山本MD:それは本当に、うれしいですね。今までやってきたことが、間違っていなかったということも含めて。その意味でも前半戦は、いい形で終われたと思いますね。