――スペック3を出した辺りで、行けるなと思いましたか?
浅木センター長:いやそうではなく、今シーズンが始まる前にそう読んで、2、3、4の投入計画を立てたということです。そしてライバルたちの伸び代が、年率これぐらいだろうと読んだ。過去の伸び代から、推測してね。だったらうちがこれぐらい出せば、追い付いてもおかしくない。その辺を、具体的なターゲットにしました。

――今のパッケージの戦闘力からすれば、今後最終戦までにあと何勝かできる可能性はありますか?
浅木センター長:コースの得手不得手は3メーカーそれぞれありますけど、われわれも勝ってもおかしくないコースはあるでしょうね。

――そのうちのひとつに、鈴鹿も入っていますか?
浅木センター長:ホンダとしては、そこでいい成果を出したい。それを目標にやっています。

――大得意ではないとはいえ、まったくダメでもない。
浅木センター長:そうですね。パワーさえ近くまで出せれば、車体はいいですから勝ってもおかしくないです。ただ相手がそこまでに、どれだけ伸びるかですね。彼らの新スペックが思ったより伸びていると、苦しいですね。

――レッドブルからの一番のリクエストは何かありますか?
浅木センター長:前半に一番言われていたのは、予選のパフォーマンスですね。予選一発を、何とかしてくれと。最近はスタート失敗ですね。それはいっしょに解決してくれと言っていますが(笑)。そこは共通認識というか、同じ思いでいます。

浅木泰昭HRD Sakuraセンター長
浅木泰昭HRD Sakuraセンター長

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