18周目の時点でフェルスタッペンとハミルトンの差は4.6秒あったが、1周につき約1.5秒速いペースで走行していたフェルスタッペンはピットアウト後、数周で計算上、2番手を走行していたハミルトンを逆転していた。

「メルセデスはハンガリーGP同様、タイヤがもう少し長く持つと思ったんでしょう。でも、それがうまくいかなかったということだと思います」(田辺TD)

 レース終盤、「ドライバーが思うのと違った部分もあって、何度かパワーユニット(PU/エンジン)のモードを変えて走っていた」(田辺TD)というフェルスタッペンは、ハミルトンの猛攻をしのいで3位でフィニッシュした。

 しかし、フェルスタッペンは「僕らはいつだって勝ちたいと思っているから、今日のレースはそれほどエキサイティングじゃなかった」と、過去5回の表彰台に比べると、喜びは控えめだった。それは、ホンダにとっても同様だった。

「今回もフェラーリが明らかに速かった。この速さはこの後も続くでしょう。今年のフェラーリはストレートが速く、ストレートはどのサーキットにもあります。さらに低速コーナーでのパフォーマンスがも向上し、大きく底上げされているようです。したがって、この先、どのサーキットへ行っても脅威になると思います」と、田辺TDは警戒する。

2019年F1第15戦シンガポールGP ホンダ田辺豊治F1テクニカルディレクター
2019年F1第15戦シンガポールGP ホンダ田辺豊治F1テクニカルディレクター

 今後、レッドブル・ホンダはメルセデスだけでなく、フェラーリとも三つ巴の優勝争いをしていくことになるだろう。そうなれば、この日、ボッタスが協力してハミルトンの4位フィニッシュをアシストしたメルセデスのような、チーム戦術が必要となるかもしれない。6番手でスタートして、確実に6位を獲得したアレクサンダー・アルボン。優勝争いはできなかったが、レッドブル・ホンダにとっては今後に向けて収穫もあったシンガポールGPの3位&6位だった。

2019年F1第15戦シンガポールGP 3位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第15戦シンガポールGP 3位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

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