――接触してマシンにダメージを負ったルクレールに対し、FIAからの指示にもかかわらず走り続けさせたのはなぜですか。
ビノット代表:フロントウイングにダメージを負ったことはシャルルもわかっていたし、われわれもピット前を通過した際に目視できた。しかしラップタイム自体に大きな影響はなかったので、もう少し様子を見ることにした。しかし結果的にはFIAの指示の前にピットインさせるべきだったと、今は思っている。なのでタイムペナルティも受け入れた。

――セブ、Q3での素晴らしいポールタイムを見る限り、ライバルたちをさらにしのぐ速さをフェラーリは手に入れたと見るべきですか?
ベッテル:いや。あれは単に、クリアラップが取れただけだ。鈴鹿は特に、大きなアップデートもなかったし。ただシンガポール以降、これまで弱点だった部分が補強されて、戦闘力を増したことはまちがいないけどね。

2019年F1第17戦日本GP予選 PP:セバスチャン・ベッテル、2番手:シャルル・ルクレール、3番手:バルテリ・ボッタス
2019年F1第17戦日本GP予選 PP:セバスチャン・ベッテル、2番手:シャルル・ルクレール、3番手:バルテリ・ボッタス

――フリー走行ではペースの遅さに苦労していたのが、予選レースではしっかり挽回した。その間に、何が起きたのでしょう。
ビノット代表:初日フリー走行での相対的な戦闘力は、なかなかわかりにくいものだ。ライバルたちがどんなプログラムを進めているかで、ラップタイムは変わってしまうからね。

 ただわれわれ自身は初日に車体にいくつか問題を抱え、タイヤのデグラデーションも非常に大きかった。それで予選レースに向けてはリヤウィングを少し削って、それでフロントとのバランスもかなりいい方向に行くことができた。ただレースでのタイヤ劣化は、依然としてライバルより大きかったね。

――セブ、1回目のピットインで同じソフトタイヤを履きましたが、2ストップ作戦は最初から予定していたものだった?
ベッテル:いや、レース前には、ものすごくたくさんの戦略を考えていたよ。おそらくプランKまで、あったんじゃないかな(笑)。でも常識的には1回で行くか、2回ストップするかだったよね。でもスタートで順位を落として、プッシュしたこともあって、かなりタイヤは厳しくなった。その時点で、1ストップの可能性は排除されたと言っていい。

――終盤のハミルトンとのバトルは、かなり際どいものでしたか。周回遅れをうまく使えなかったら、抜かれていたかもしれない?
ベッテル:かなり厳しい戦いだったことは確かだね。シケインではすぐ後ろまで迫られ、立ち上がりで何とか引き離すということの繰り返しだった。その間には、タイヤを労る必要もあったしね。直線スピードでアドバンテージがあったのが、一番助かった点だった。でも一瞬でもミスしていたら、あっというまに抜かれていたと思う。きわどかったよ。

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