もうひとつの収穫は、フェルスタッペン以外にもトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2位を獲得したことだ。ホンダのワン・ツー・フィニッシュは1991年の日本GPでのゲルハルト・ベルガー&アイルトン・セナ以来だが、ふたりはともにマクラーレン・ホンダ。異なるチームのふたりによるホンダ勢ワン・ツー・フィニッシュは、1987年イタリアGPでのネルソン・ピケ(ウイリアムズ・ホンダ)とセナ(ロータス・ホンダ)以来32年ぶりの快挙だった。

 これはバルテリ・ボッタス(メルセデス)のリタイアやフェラーリのチームメイトによる同士討ちというラッキーな面があったことは確かだが、ファイナルラップの最後のストレートでのメルセデスとの直線勝負でホンダが負けなかったことが最大の要因だった。テクニカルディレクターのジェームス・アリソンは「ホンダはわれわれより大きいターボチャージャーとコンプレッサーによって、高度800mのインテルラゴスの薄い空気に対応できていた」と、ホンダに対してブラジルGPで技術的に完敗していたことを認めていた。

 そして、最後の収穫は2020年に向けて、ホンダがレッドブルからしっかりと信頼を勝ち取ったことだ。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はホンダとの関係をこう語る。

「昨年、われわれがルノーからホンダにパワーユニットを替えたとき、多くの人々が『なぜホンダに切り替えたのか』と疑問に思ったことだろう。しかし、それが間違っていなかったことは、今年の開幕戦でいきなり表彰台を獲得し、変更1年目にして、すでに昨年とほぼ同じポイントを獲得していることが証明している。ホンダの信頼性は高く、パフォーマンスも確実に向上している」

 シーズン中盤に挙げた2勝だけでなく、シーズン終盤に手にした3つ目の勝利は、2020年のチャンピオンシップを戦ううえで大きな一勝となることだろう。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
ホンダF1辛口コラム ブラジルGP編:レッドブルとの最初のシーズンとしては上出来、GP2エンジンの劇的な進化

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