32周目のバックストレートでフェルスタッペンはルクレールを捕らえてターン8でパス。バックストレート2本目でルクレールがDRSを使って再びフェルスタッペンに襲いかかりターン11でアウト側から並びかけるが、曲がりきれずランオフエリアに逃れ、2番手はフェルスタッペンのものとなった。
その20秒後方では4番手ベッテルの後方にアルボンが迫り、ボッタスも一気に差を詰めてきてアルボンを抜き去った。
コース上の純粋な速さで歯が立たないフェラーリ勢は38周目にまたしても2台ともにピットインし、ルクレールはソフト、ベッテルはミディアムに交換し攻めの戦略に切り替える。
37周目にはスタートからミディアムで引っ張り続けてきたペレスがピットイン、ハードに交換してリカルドの前10番手。残るクビアトはハードタイヤで走ってきただけにすぐにはピットインをせず、40周目まで引っ張ってミディアムに履き替えリカルドの後方12番手でコースに戻った。
そして41周目にサインツがピットインしたのをきっかけにリカルドも42周目に2回目のピットインを行ない、サインツはミディアム、リカルドはソフトに交換してラストスパートをかける。
これで7番手ノリス、8番手ヒュルケンベルグの後方は9番手ペレス、10番手クビアトとなる。さらにペレスは45周目のターン8でDRSを使ってヒュルケンベルグを抜き中団グループ最上位へと迫っていく。
クビアトもフレッシュなタイヤの威力を使い46周目にヒュルケンベルグを抜いて9番手へ。ノリス対ペレスの中団最上位争いは熾烈を極めるが、タイヤが厳しいノリスも最大限のプッシュして必死にポジションを守る。
50周目を迎える頃にはルクレールのソフトタイヤがタレてペースが大きく落ち、4番手ボッタスが一気に後方に迫る。54周目にはベッテルがアルボンを捕らえてパスし5番手へ。
ハミルトンは最初から最後まで全く隙のない走りでレースを支配し、トップでチェッカードフラッグを受け今季11勝目を挙げた。フェルスタッペンは16.772秒差の2位、そしてルクレールは最後までボッタスを抑え切って0.944秒差で3位でチェッカーを受けた。4位ボッタス、5位ベッテル、6位アルボンという上位勢。
中団グループではペレスがノリスを抜き去り最上位の7位でフィニッシュし、8位ノリス、クビアトは9位、最終ラップにヒュルケンベルグを抜いたサインツが10位、リカルドが11位、ヒュルケンベルグはF1最後のレースを12位で終えた。