■カナダでのシーズン初優勝をペナルティで失ったベッテル。1位のボードを動かして抗議
ベッテルはカナダGPでトップでチェッカーを受けながら、5秒のペナルティを受け、2位に降格された。ハミルトンとバトルするなかでコースオフして復帰する際に危険な状況が生じたとみなされたのだ。納得いかないベッテルは、チェッカーを受けた後、マシンを所定の場所に停めず、パルクフェルメに停められたハミルトンのメルセデスの前に置かれた「1位」のボードを外して、自分のマシンを停めるはずのスペースに置き、メルセデスの前に「2位」のボードを置くといった行動で抗議の気持ちを示した。
ベッテルは2019年にはシンガポールでの1勝を挙げるのみで、ランキング5位に沈んだ。
●「彼らにレースを奪われた」。ベッテル、ペナルティで勝利を失い怒り収まらず。フェラーリは控訴の意志を示す
●【動画】ペナルティに納得いかないベッテル、レース後に順位ボード入れ替え

■ウイリアムズ、パーツ温存のためクビサをリタイアさせる
ロシアGP決勝でウイリアムズは、問題なく走行中のロバート・クビサを呼び戻し、リタイアさせた。クビサをサポートするPKNオーレンは不満を持ち、チームに詳しい説明を要求。ウイリアムズは、フライアウェイ戦のなか、日本GP以降に向けてパーツを節約するためにリタイアさせたというコメントを発表した。第16戦ロシアまでクビサは全戦完走を果たしていた。
●クビサのスポンサー、パーツ温存のためのリタイアを糾弾。「残り5戦を戦うための苦渋の決断」とウイリアムズF1
■スリップストリームをめぐる攻防の結果、大多数が予選アタック不発の大失態
モンツァではトウ(スリップストリーム)をうまく使うことによって大きくタイムを削ることができるため、イタリアGP予選Q3でドライバーたちはポジション取りに集中。互いに相手の動向を伺った結果、コースインが遅れ、アウトラップのペースも極めて遅くなり、7人が時間切れで最後のアタックに入ることができなかった。
最も盛り上がるはずのQ3終盤がこのような事態になり、スチュワードはFIAに対し、対策を講じることを求めた。多くのファンだけでなく、モータースポーツ関係者からも批判的な声が多数上がった出来事だった。
●F1第14戦イタリアGP予選:Q3の大渋滞で7台のマシンがアタック不発の珍事
●「これでは馬鹿の集まりだ」前代未聞の予選Q3で3人に戒告処分。トウをめぐる攻防で大半がアタックできず
■「フェルスタッペンにペナルティ」の偽リリースで王手メディアも混乱
オーストリアGPでレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがトップでフィニッシュしたが、2位シャルル・ルクレールとの接触が審議対象になり、正式結果発表まで時間がかかった。皆が待ち続けるなか、「フェルスタッペンに5秒ペナルティ、ルクレールが優勝」というリリースの画像がSNSで出回り、一部のファンやメディアが一瞬これに騙された。そのなかにはBBCの記者も含まれ、気付いた後にすぐさま訂正ツイートを行っている。
冷静に判断すれば、フェイクと分かるものだったというが、優勝者を決める裁定を一刻も早く報じたいという焦りのなかで、騙される者もでてきたようだ。
●F1 Topic:『フェルスタッペン5秒ペナルティ』の怪文書に、レース直後の現場が混乱

