トークショーの後半では、会場に集まった子どもたちから質問を受け付けるコーナーが用意され、「インディカーで早く走るコツはなんですか?」、「鈴鹿サーキットで得意なコーナーと苦手なコーナーを教えてください」など、大人顔負けの質問が飛び交ったが、2人とも子どもたちにも分かるよう丁寧に回答していたのが印象的だった。
そのなかで松下は、マクラーレンのシミュレーターを利用していた時のことについて触れ、「僕は右足に力を入れてアクセルを踏むのが癖なんですが、以前マクラーレンのシミュレーターをやっているときにアクセル(ペダル)がボキッと折れたことがあります」という、驚きのエピソードを披露。ここでしか聞けないエピソードが明かされる、終始和やかなトークショーとなった。
琢磨が参戦するインディカーは今季すでに全戦が終了しているが、松下が参戦中のGP2は11月末に最終戦のアブダビが残っている。来季に繋げるためにも好結果が欲しい松下は「僕は4歳の時に初めて鈴鹿サーキットにきてF1を見て、そこからずっと夢を見てきました」と集まったファンや子どもたちに意気込みを語る。
「本当にF1ドライバーになることが小さい頃からの夢ですし、僕もF1ドライバーとしてここに戻ってきたいですね」
「そのためにGP2で結果を残して、力強くアピールして、堂々とここに帰ってこられるようにまずは頑張りたいです」
また琢磨も「来年もインディ500でのチャンピオンを狙って、邁進して頑張っていきたいです」とファンにメッセージを送った。
松下に関して言えば、来季の体制も気になるところ。すでに何らかの交渉は始まっており、その進捗も順調とみられているので、続報に期待したい。