自粛生活中ではあるが、ヒュルケンベルグは体調の維持に努めている。ただし、トレーニングは昨年までのように激しいものではないという。
「今でもトレーニングはしているよ。もちろん、レースに出ていたころほど激しいものではないけれどね」
「この6カ月間、少しリラックスして、少しばかり人生を楽しんだ。ワインをグラス1杯飲んだり、よく食べたりとかね。そのため、体重が普段より2、3キロ増えた」
「とはいえ身体の調子を維持できていないというわけではない。最近やってみたけれど、ランニングも問題ないよ。もちろん今はプレッシャーはない。いずれにしてもこの6カ月の間にレース活動を行わないだろうことは分かっていた」
「だから、もう少し楽に考えるようにしたんだ。僕にとって今は、方向性を見定めるための期間。すべてのことを観察しつつ、それでも単純に、やりたいと思うことをやっていく。コロナウイルスのせいで、それも限られていはいるけどね」
この休止期間が、ヒュルケンベルグが目指すF1復帰という課題にどう影響するのかは分からないと彼は言う。
「何もかもが正常なリズムから外れて、バランスを失っている。ストーブリーグについて言えば、今は交渉は全く行っていない」
「レースがなければ、誰だってポジティブなスタンスもネガティブなスタンスも取れない。僕らは宙ぶらりんの状態にある」
「現状では、すべてが推測にすぎない。どんなカードが出るかを予測することは不可能だ」
「誰にとっても初めてのシチュエーションだ。シーズンが始まれば、多くの疑問が持ち上がってくるだろう。調子を整えて、状況を見極め、適切な場所に適切なタイミングで行けることを望むことしかできない」
「今の僕らには何もできることがない。世界が再び回り始めたら、何が起きるのかが見えてくるだろう」
「まだ今年は始まったばかりだ。今シーズン、グランプリを全く開催できないなんてことは想像できないよ」