ただし、今回発表された新カレンダーには、新型コロナウイルス感染の拡大に封じ込めているにも関わらず、名前が復活しなかったところもある。それはベトナムだ。7月23日の段階でのベトナムの感染者数は412人。死亡はゼロという状態だ。

 4月以降は海外からの入国者を除く国内での新規感染者が99日間ゼロの状況も続いていたほどで、今回F1のカレンダーに追加されたイタリア、ポルトガル、ドイツよりも、新型コロナウイルス感染拡大は明らかに収束している。

 しかし、ベトナムの名前が今回追加されることはなかった。その理由として考えられるのは、ベトナムGPがフライ・アウェイ・ラウンドだからだ。

 フライ・アウェイ・ラウンドというのは、機材を自チームのトラックで運ぶヨーロッパラウンドとは異なり、飛行機をチャーターして空輸しなければならない。

 その輸送費は基本的に主催者側が負担する。その輸送費を捻出するため、主催者は無観客レースではなく、チケットを売って有観客でレースを開催したい。9月末に開催を予定しているロシアGPは、有観客レースにすることでカレンダーにとどまったと言われている。日本やシンガポールが早期に2020年のF1開催を断念したのは、そのためだった。

 まだ完全に新型コロナウイルス感染拡大が収束していないこの時期に、F1のような国際的なスポーサイベントを有観客で開催できるのは、政府に権限が集中している国でないと実現的には難しいだろう。さらに、F1(リバティ・メディア)にとっては、テレビ局との契約上、15戦以上の開催を目指さなければならない。

 そうなると、移動距離が短く、出入国でも無理がなく、さらに無観客で開催できるヨーロッパラウンドがもっとも現実的な選択肢だったのではないだろうか。

初開催のF1ベトナムGP、サーキットのピットビルが完成。ハノイの遺跡群などがモチーフに
F1ベトナムGPを開催するハノイ・サーキットのピットビル
初開催のF1ベトナムGP、サーキットのピットビルが完成。ハノイの遺跡群などがモチーフに
F1ベトナムGPを開催するハノイ・サーキットのピットビル
F1ベトナムGPが開催されるハノイ・サーキットのコース図

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