昨年と比較して、今年のレッドブル・ホンダがどの区間で速くなっているのか。区間別のタイムで検証してみたい(データ2)。セクター1はストレートと高速コーナーがある高速セクション。セクター2は中速コーナーが複数ある中速セクション。そしてセクター3が低速コーナーが5つもある低速セクションだ。

 今年のフェルスタッペンのタイムを見るとセクター1だけが昨年のタイムをコンマ1秒上回っている。メルセデスのセクター1のタイムもレッドブル・ホンダ同様、昨年よりコンマ1秒速くなっているところを見ると、ホンダの予選モードは決して言われているほど悪くないのではないか。

※データ2
スペインGP 区間ベストタイム比較

S1-S2-S3
セクター1(T1~3/低速×1、中速×1、高速×1)
セクター2(T4~9/低速×1、中速×2、高速×1) ※T6、T8は事実上コーナーに含まず
セクター3(T10~16/低速×5、中速×0、高速×1) ※T11は事実上コーナーに含まず

▼2019年
・ボッタス 

21.488秒(2位)-28.040秒(1位)-25.878秒(1位)

・フェルスタッペン
21.685秒(7位)-28.274秒(3位)-26.322秒(3位)

・ガスリー
21.833秒(14位)-28.429秒(6位)-26.358秒(4位)

▼2020年
・ハミルトン

21.393秒(3位)-27.959秒(2位)-26.232秒(1位)

・フェルスタッペン
21.565秒(7位)-28.295秒(3位)-26.414秒(3位)

・アルボン
21.675秒(11位)-28.485秒(7位)-26.822秒(13位)

 昨年のドライバーズ選手権の5戦終了時点でのメルセデスとレッドブル・ホンダの差を見ると、ハミルトンが112点でフェルスタッペンが66点と、その差は46点あった。だが、今年は6戦を終えてハミルトンが132点で、フェルスタッペンは95点と、37点差に縮まっている。

 もちろん、メルセデスとハミルトンの壁が高いことは間違いないが、決して乗り越えられないほど高いわけでもないことは、シルバーストンのレースを見ればわかる。

 シーズンを序盤、中盤、終盤の3つに分けると、今年の序盤は昨年よりも良い成績だったことがわかる。これから中盤戦に突入する。昨年のホンダは、この中盤戦と終盤戦でさらにメルセデスとの差を縮めて、勝利を重ねた。ベルギーGPからスタートする中盤戦以降のホンダの戦いにも注目したい。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
ホンダF1辛口コラム 第6戦スペインGP:ボッタスから2位の贈り物をもらっても優勝チャンスは訪れず

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