2020年F1第14戦トルコGP予選は雨に見舞われ、スピンやコースアウトが続出、そのなかでイエローフラッグ無視の疑いで、多数のドライバーが調査対象になった。自身キャリア初のポールポジションを獲得したランス・ストロール(レーシングポイント)もそのひとりだったが、調査の結果、違反なしと判断され、ポールポジションが正式に確定した。一方で、ランド・ノリス(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)にはグリッド降格ペナルティが科された。
予選Q3でセルジオ・ペレスがターン7でコースオフし、シングル・イエローフラッグが出た際、ストロールはそこを通過した後、最速ラップを記録した。シングル・イエローの場合、ドライバーはスピードを落とさなければならず、オーバーテイクは禁止される。スチュワードはテレメトリーやビデオを調べた結果、ストロールはイエローフラッグに対して正しく反応し、スロットルを戻したと判断した。それがタイムに表れていないのは、路面コンディションが急速に改善したためであるとスチュワードは結論付けた。ストロールはペナルティを受けず、決勝をポールポジションからスタートすることが確定した。