すると、28周目にフェルスタッペンのタイヤが、そして29周目にはアルボンのタイヤが音を上げる。
フェルスタッペン:右フロントが終わった。アンダーステアがひどい
レッドブル・ホンダ:このまま雨は降らないから、次はドライタイヤだ。そこまでもう少しがんばってくれ
アルボン:フロントタイヤが完全に終わった
インターミディエイトに苦しんでいたのはレッドブル・ホンダだけではなかった。トップを走っていたランス・ストロール(レーシングポイント)もインターミディエイトタイヤが厳しい状況になっていく。
ストロール:タイヤの摩耗がひどい
レーシングポイント:わかった。我々はこれからドライタイヤにしようと思っているから、もう少し辛抱してくれ
インターミディエイトタイヤに苦しむライバル勢とは対照的に、ハミルトンはチームからの指示どおりタイヤをマネージメントしながら走行していた。ラップタイムの推移を見ているチームから、31周目にドライタイヤへ変更するタイミングになったと知らされるも、時期尚早だと拒否する。
メルセデス:いまドライへの交換時期だ
ハミルトン:いや、まだまだ
33周目、レーシングポイントもストロールに確認する。
ストロール:ラインは乾いているけど、まだ少し濡れている
33周目に前を走っていたベッテルがピットインするとハミルトンがピットへ確認の無線を入れる。
ハミルトン:ピットへはまだ入らないからね。ところで、このタイヤはどれくらいまで行けるのかな?
メルセデス:わからない
こうしてレースは後半へ突入する。
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(2)へ続く
