2020年F1第8戦イタリアGPを最後に、ウイリアムズ一家がF1グランプリに別れを告げた。チームの名は今後も残るとはいえ、創設者であるフランク・ウイリアムズとその娘クレア・ウイリアムズの撤退は、明らかにひとつの時代が終わったことを意味する。
近年のウイリアムズは確かにグリッドを埋めるだけのテールエンダーに成り下がってしまっているが、コンストラクターズタイトル歴代2位の9回を誇る彼らは単なるF1チームではない、“超”がつくほどの名門チームだ。
しかし、そんな彼らがなぜこんな末路を辿らなくてはならなくなってしまったのか。その答えを導き出すためには、時計の針を少し巻き戻す必要がある。