2020年シーズン開幕を前にまたたく間に世界中で蔓延し、モータースポーツ界はもちろん、2021年を迎えたいまも世界中に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス(COVID-19)。そんななか、タイトなスケジュールのなかでのレース開催、そして感染防止策と難しい状況のなか最前線に立ってきたのが、レースドクターだ。F1レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリのチームドクターで、DTMドイツ・ツーリングカー選手権を運営するITR GmbHの専属ドクターであるオーランド・ナーギス医師に、2020年シーズンを振り返ってもらった。