2021年F1プレシーズンテストが近づくなか、各チームのニューマシンが次々に発表され、シェイクダウンが行われている。F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが、アルファタウリの2021年型マシン『AT02』の分析を行った。
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アルファタウリの新車AT02は、一見すると前年型AT01から多くを引き継いでいる。AT01は現在のテクニカルディレクター、ジョディ・エギントンがゼロから開発した初めてのF1マシンであり、車体前部の空力コンセプトはレッドブルとは違う独自路線を貫いた。AT02も、そのコンセプトを踏襲している。
ではAT02の主な変更点はどこだろう。2021年シーズンの技術規約変更の肝は、マシン後部のダウンフォース削減である。フロア面積の縮小やミニウイングの廃止、さらにディフューザーの垂直スプリッターも短くなった。エギントンはそのダメージをいかに抑えるかに、最大限の努力を集中しているように見える。