エステバン・グティエレスは、モノコックを交換して組み立て直したマシンで今週末のバーレーンGPに臨む。オーストラリアGPで使用したモノコックは、フェルナンド・アロンソと絡んだアクシデントのあと、クレーンで車両を撤去したときに壊れてしまったのだという。

 グティエレスはアルバートパークのレースでアロンソに激しく追突されたが、当初ハースVF-16の受けたダメージはそれほど大きくはないように見えた。しかし、車両の回収作業中にまた別の部分が損傷したため、グティエレスはチームがプレシーズンテストで使用し、スペアとして持っていたモノコックを使って週末のレースに出走する。

「最初のダメージはリアエンドとフロアが少し壊れた程度だった」と、クルマの状態について質問された彼は、英AUTOSPORTに答えた。

「ただ、そのあとクレーンで吊り上げたときにモノコックにダメージを受けたんだ。クラックが入っただけなんだけど、そのまま使うわけにもいかない。ここ(バーレーン)では別のシャシーを使う。それで何かが変わるわけではないけどね」

 金曜のプラクティスでセットアップ作業に時間をとられる可能性について、グティエレスはこう語っている。「いつも以上に慎重になる必要がありそうだ。クルマをいったん完全に分解して別のシャシーに組み付けるわけだから、可能性としてどこかで間違いが起きるリスクはある。でも、チームはすばらしい仕事をしてくたし、作業をしているのはみんな優秀なメカニックだから大丈夫だよ」

 ハースのチームプリンシパル、ギュンター・シュタイナーによると、オーストラリアで損傷したモノコックはすでに修理を終えており、バーレーンではスペアとして手元に置かれるという。

「これはテストで走らせて、その後はスペアとしてキープしていたモノコックだ。今週末はまたそれを使うことになる。メルボルンで壊れたモノコックはすぐにイギリスへ送り返して修理し、水曜日にバーレーンのパドックに届いた。ダメージは私が心配していたほどひどくはなかったよ。スペアも含めてすべての修復作業が終わっているから、すっかり準備が整った状態で金曜のプラクティスを迎えられる」

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