プレスリリース
2021 オーストリアクランプリ 決勝
フェルスタッペン、2ストップ戦略で先週に続きレッドブルリンクで完勝
2021年7月4日、シュピールベルク
キーポイント
・マックス・フェルスタッペンが、2ストップ戦略を使用して2週連続でレッドブルリンクでのレースを制し、自身の3連勝を達成しました。P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、P Zeroホワイト・ハードへ交換後、終盤に再度ハードタイヤへ交換しました。2位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位のランド・ノリス(マクラーレン)は、ともにミディアム~ハードと繋ぐ1ストップ戦略を採りました。
・多くのドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。4名のドライバー(アストンマーティンとアルファタウリの両ドライバー)は、P Zeroレッド・ソフトタイヤでスタートしました。一方、ハードタイヤでスタートした2名のドライバーは、フェラーリのカルロス・サインツJr.、アルファロメオのキミ・ライコネンでした。
・レースを通して、1ストップ戦略と2ストップ戦略が展開されました。19名の完走者中の8名が2ストッパーで、そのなかの2名がトップ4に入りました。
・昨日よりも冷涼なコンディションとなり、曇り空の下で迎えたスタート時の気温は24度、路面温度は32度でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC3:2名のドライバーがハードでスタートしました。10番グリッドからハードでスタートしたサインツは、48周目にミディアムへ交換し、5位を獲得しました。ハードでスタートした2名を除く全ドライバーが、ファイナルスティントでハードを使用しました。フェルスタッペンは、ハードを使用して、ファイナルスティントでファステストラップポイントを獲得しました。
・ミディアムC4:多くのドライバーがスタート時に装着したミディアムタイヤは、レースのなかで重要な役割を演じました。ハードでスタートしたサインツとライコネンは、ファイナルスティントでミディアムを使用しました。
・ソフトC5:ソフトでスタートした4名のドライバーは、予測どおり2ストップ戦略を採りました。彼らは、第2、第3スティントでハードを使用しました。冷涼なコンディションによって、ソフトタイヤのベストなパフォーマンスが引き出されました。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「先週と比較して速いペースのレースが見られ、先週とは異なるタイヤ選択を行った決断に満足しています。昨日の予選時よりも低い路面温度がタイヤの摩耗とデグラデーションに影響を及ぼし、軟らかいコンパウンドの使用と長いスティントを促進しました。その結果、1ストップと2ストップ戦略が混在することになりました」
「1ストッパーは、各スティントでの性能を維持するため、ある程度のタイヤマネジメントを行う必要がありました。一方で、2ストップが勝利戦略となりました。リードを失うことなく、2回のピットストップを行うことを可能にした完璧な戦略で優勝したマックス・フェルスタッペンとレッドブルを祝福します」
「我々は、アルファタウリとともにレッドブルリンクに留まり、2022年用18インチタイヤテストを火曜日と水曜日に行う予定です」
■2021年F1第9戦オーストリアGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハード
マックス・フェルスタッペン:1分06秒200
ルイス・ハミルトン:1分08秒126
ピエール・ガスリー:1分08秒146
・ミディアム
カルロス・サインツJr.:1分07秒762
キミ・ライコネン:1分08秒520
マックス・フェルスタッペン:1分08秒882
・ソフト
セバスチャン・ベッテル:1分10秒383
ピエール・ガスリー:1分10秒401
角田裕毅:1分10秒697
■最長スティント
・ハードC3:カルロス・サインツJr. 48Laps
・ミディアムC4:シャルル・ルクレール、ミック・シューマッハー 34Laps
・ソフトC5:セバスチャン・ベッテル 17周