更新日: 2021.09.06 12:18
ピレリ 2021年F1第13戦オランダGP レースレポート
プレスリリース
2021 オランダクランプリ 決勝
フェルスタッペン、全3種類のコンパウンドを使用してホームグランプリを制す
2021年9月5日、ザントフォールト
キーポイント
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、全3種類のコンパウンドを使用する2ストップ戦略で、自身のホームグランプリで完勝しました。C3コンパウンドのP Zeroレッド・ソフトでスタートしたフェルスタッペンは、C2のP Zeroイエロー・ミディアムで第2スティントを走行し、C1のP Zeroホワイト・ハードでフィニッシュしました。
・2位を獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンは、フェルスタッペンと異なる戦略を採りました。ソフトでスタートしたハミルトンは、その後の2スティントをミディアムで走行し、レース終盤で、ソフトへ交換してファステストラップポイントを獲得しました。
・トップ5の順位は、スターティンググリッドの順位どおりでした。しかし、トップ6で5種類の異なる戦略が展開され、各チームによる戦略の多様性を示していました。
・レッドブルのセルジオ・ペレスは、ただひとりハードコンパウンドを装着してピットレーンからスタートしました。その後、ミディアム~ソフトと繋ぐ戦略で8位入賞を果たし、ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれました。
・1ストッパーと2ストッパーが混在したなか、7名が2ストッパーでした。3ストッパーは、ハミルトンただひとりでした。
・昨日までよりも高温のコンディションとなり、最高路面温度は32度でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC1:フェルスタッペン優勝の鍵となりました。また、多くのドライバーがファイナルスティントでハードを使用しました。数名のドライバーがハードで40周以上を走行したなか、ウイリアムズのニコラス・ラティフィは47周を走行しました。
・ミディアムC2:マクラーレンのランド・ノリスが、42周のオープニングスティントをミディアムで走行しました。また、トップ3が第2スティントでミディアムを使用しました。ハミルトンは、終盤までミディアムで記録したファステストラップを維持していましたが、終了間際、ソフトを使用してファステストラップを更新しました。
・ソフトC3:大半のドライバーがソフトでスタートしました。メルセデスの両ドライバーは、ファステストラップポイントを確保すべく、終盤にソフトへ交換しました。ソフトのデグラデーションは想定内でしたが、摩耗率は予測よりも高いものでした。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「我々が選択した全3種類のコンパウンドは、卓越した役割を演じ、改装されたエキサイティングなこのサーキットで数多くの戦略が有効であることを示しました。また、ドライバーたちは終始最大限にプッシュしていました」
「昨日までよりも高温のコンディションになったことで、タイヤへの負荷が大きくなりました。したがって、最も硬い組み合わせを選択して正解だったと思います。レース前のロングラン機会が不足していたこともあり、摩耗率は予測よりも高くなりましたが、デグラデーションは想定内でした」
「終了間際にメルセデスがソフトへ交換する前まで、中古のミディアムタイヤはファステストラップを記録できる性能を示していました。熱狂のホームグランプリで優勝したマックス・フェルスタッペンとレッドブルを祝福します」
■2021年F1第13戦オランダGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハード
マックス・フェルスタッペン:1分13秒275
ランド・ノリス:1分14秒236
シャルル・ルクレール:1分14秒780
・ミディアム
ルイス・ハミルトン:1分13秒124
マックス・フェルスタッペン:1分13秒921
セバスチャン・ベッテル:1分13秒958
・ソフト
ルイス・ハミルトン:1分11秒097
バルテリ・ボッタス:1分12秒549
セルジオ・ペレス:1分13秒461
■最長スティント
・ハードC1:ニコラス・ラティフィ 47Laps
・ミディアムC2:ピエール・ガスリー 47Laps
・ソフトC3:シャルル・ルクレール 34Laps