■4位 ニコ・ロズベルグ

純粋なパフォーマンスの面で圧勝とはいえないが、敬服すべき点が多い新王者
(メルセデス 優勝9回 ランキング1位)

 ロズベルグはついにF1タイトルを獲得し、人生における最大の野望をかなえた。ルイス・ハミルトンに敗れ続けながら、固い決意を示し続けたドライバーにとっては、これほど大きな成果はない。しかしロズベルグはハミルトンよりも絶対的に優れたパフォーマンスを見せてタイトルを勝ち取ったわけではないと、認める必要がある。

ニコ・ロズベルグ
ニコ・ロズベルグ

 全体的にみると彼はハミルトンより遅く、予選対決では12対9で敗れている。ハミルトンがきちんと予選を戦えなかったレースを除外すると12対6だ。勝利数でもロズベルグの方が少ない。それでも彼はハミルトンより5ポイント余計に稼いだ。そして、結局のところ本当に重要な記録はそこだけなのだ。

 ハミルトンにトラブルが相次いだことが、ロズベルグにとって大きな助けになった。だた同時に彼自身の努力が自分の助けになったというのも事実だ。彼はバトルでこれまでよりアグレッシブになり、開幕戦オーストラリアではハミルトンを押しのけて優勝を飾った。ロシア予選ではハミルトンにメカニカルトラブルが発生する以前から、ロズベルグの方が速かった。

 スタート規則が変わってから、ロズベルグの方がハミルトンよりもいい蹴り出しを見せたことが多かった。オーストラリア、バーレーン、イタリアでは、予選では敗北しながら、スタートで挽回し、勝利を手に入れたのだ。

 今年のロズベルグは非常にいい走りをした。ハミルトンがベストでないときにはいつも、その状況をフルに活用した。バクーとシンガポールで重要な時にロズベルグの方が速かったし、日本ではポール・トゥ・ウインを成し遂げて、タイトルレースを手中に収め、大きなプレッシャーにも耐え抜いた。

 ロズベルグの一番の長所は挽回する能力にある。彼の自己認識をする強さ、自己改善のための探求、勝ちたいという純粋な意志は、人にたくさんのことを教えてくれる。彼は自分が成し遂げたことを誇りに思いながらF1から退くことができる。

※ランキングの続きは後日紹介いたします。

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