対照的にメルセデスは信頼性・耐久性に問題を抱えている。前戦イタリアGPで4基目を投入したボッタスだが、今回のロシアGPでは5基目を投入。当初は「後方からスタートするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をブロックするためではないか?」とうわさされたが、レース後、ボッタスはそれを明確に否定した。

「そんなことはチームも僕もまったく考えていなかったよ。だって、僕が今回交換したパワーユニットは、モンツァで投入した4基目がもう終わってしまったなんだ」

 ボッタスがモンツァで4基目を投入したのは3基目に問題が発生したためで、その4基目もトラブルを抱えてしまったというわけだ。

「これで僕が使用できるPUは今日使用したもの(5基目)と最も古いものの2つだけだ」と表情は暗かった。

 この発言を受けて、レース後に行われたトト・ウォルフ代表の会見はルイス・ハミルトンの100勝に関する質問よりも、ボッタスのPUトラブルに集中。

「すでに3基目を投入しているハミルトンにも今後4基目を投入する可能があるのか」というメディアからの質問に対して、ウォルフは明確な答えを出さなかったものの、「いまのわれわれには絶対に0ポイントとなるレースをつくってはならないことだけは間違いない」と、ハミルトンが現在使用しているパワーユニットの信頼性に不安が生じてきた場合に、フェルスタッペン同様、ペナルティ覚悟で4基目投入もありえることを匂わせる発言をしていた。

 そんな状況の中で、フェルスタッペンが最後尾から2位を獲得。ペナルティを受けていなくとも3位にしかなれないと考えていたレッドブル・ホンダにとっては、この2位はまさに勝利に匹敵する結果。逆にメルセデスはボッタスだけでなく、ロシアGPではニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)も4基目を投入。

 ハミルトンが優勝して、チャンピオンシップ争いは2点差で逆転されたフェルスタッペンだが、パワーユニットの信頼性・耐久性を考えると、その差は「ない」に等しい。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
ホンダF1辛口コラム 第15戦ロシアGP:大健闘のフェルスタッペンの影で低迷したドライバーたち

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