「速さは足りなかった。でも2位はうれしい」。

 チェッカー後の無線ではそう語っていたマックス・フェルスタッペン。しかし表彰式では笑顔もなく、シャンパンファイトに興じるメルセデスのふたりを尻目に、ステージ裏へと姿を消していった。

 予選のフェルスタッペンは、まさに圧巻だった。終了1分前、Q3最後のアタックで、ルイス・ハミルトンが暫定ポールの座をフェルスタッペンから奪い取ると、すかさずセクター1、2で全体ベストを叩き出し、この時点でハミルトンに対し0.2秒のリードを築いた。最終区間でも勢いは衰えず、最終コーナー進入の瞬間に車載カメラが映し出したダッシュボード上の表示によれば、自身のベストタイムを0.41秒上回っていた。しかしブレーキングでわずかに左フロントをロックさせたフェルスタッペンは、立ち上がりで膨らんでアウト側のバリアにヒット。バルテリ・ボッタスにも先行され、3番グリッドが確定した。

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