■急速な進歩でホンダへの関心が高まる

 その後、ホンダのパフォーマンスは確実に改善され、彼らは第2のチームへの供給を引き受けることを視野に入れ始めた。同じことはマクラーレンについても言える。相変わらずホンダをプッシュし続けてはいるものの、マクラーレンはホンダが示してきた進歩を見て、もうそれほど心配する必要はないと感じているに違いない。

 2016年の夏の間に、ホンダはそのための準備を開始した。ミルトン・キーンズの本拠を増築して、もう1チームへのパワーユニット供給を可能にするためのスペースを確保したのだ。いまやホンダには、もし供給の要請があれば、それに対応できるだけの施設がある。ただ、少なくとも現時点では、カスタマーを2チーム以上とする考えはないようだ。

 ホンダのF1総責任者、長谷川祐介は、2018年に第2のチームへの供給を行うとすれば、5月までに話が決まらなければ準備が間に合わないと述べた。「それ以上遅くまで待つことはできない」と、同氏は英AUTOSPORTに語っている。「レッドブルとトロロッソが(2017年に)ルノー・エンジンを使うと発表したのも、そのくらいの時期だった。だが、もちろん決定の時期は早ければ早いほどいい」

 2016年の急速な進歩によって、ホンダはライバルチームにも関心を持たれるようになってきた。長谷川氏は、これまでにあった打診は、すべて非公式なものだと断言しており、まだ実際にどこかと供給契約を交わしたわけではなさそうだ。しかし、彼らが2018年にもう1チームへの供給を引き受けるつもりで、準備を進めていることは間違いない。そうなると問題は、供給先がどのチームになるかだ。

【ホンダF1特集】第2チーム供給への道筋(2):気になるパートナーは? は5日に掲載予定です。

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