「2015年のルイス・ハミルトンの予選オンボード映像を観て、コーナーへアプローチする際のスピードが分かった。FIAがなぜあれらのコーナーを指定したのかはっきり確認することができたよ」とモカは語った。
「我々のバリアはトラックのとても近くにあるので、もしドライバーがコースを外れても十分な保護機能がある。ドライバーが重傷を負ったり、マシンが大きなダメージを受けたりすることなしにマシンをしっかり止めることができる」
F1マシンがより高速となる2017年の変更にもかかわらず、コースの設備部門マネージャーのモカは、タイヤバリアをテックプロへ広範囲に入れ替えることは考えていない。
「テックプロは非常に高価なので、できるだけタイヤを使っていきたいと考えている」
「タイヤバリアも同様の効果があるし、FIAも安全性は十分あると言っている」

「それにタイヤバリアの安全性については我々のサーキットには素晴らしい記録がある。良い例は2016年のフェルナンンド(・アロンソ)の事故だ。素晴らしいことに、彼は自力で立ち上がって歩いて来たんだ」
「すべて正確に整えてあった。グラベルは規定の高さだったし、グラベルトラップは正しく設置してあった。タイヤバリアは正しい場所にあった」
「サーキットを作った私たちにとって一番重要だったのは、彼(アロンソ)が自力で歩いて来たことだ」
